少し前に弊社から「高齢者 虐待対応・権利擁護 実践ハンドブック」という本が出ました。なんとまあ、ぶっそうなタイトルの本!と出た当初はちょっとびっくりしたのですが、連日、介護疲れで子どもが親を殺した等々のニュースが流れている現状で、殺人事件とまではいかなくても、高齢者の虐待は、日常のそこかしこに潜んでいるものなのかもしれないですね。それを考えたらそれほど突拍子もない本でもなかったのかもしれません。
同書には、高齢者の虐待の実例が漫画で分かりやすく書かれています。登場人物は一見普通の人なのですが、その虐待の実態はあまりにもむごく、それでいて、当事者は虐待であるということに気がついていないのです。漫画を読みながら、なんだか涙が出そうになりました。お年寄りでいること、つまり、人に助けをかりて生きることが、それほどに罪なのかと。
かと思えば、高齢社会ってしんどいなあ…と思ったことも実はあります。私の住んでいる杉並区の某町は、とっても高齢者が多い上に、人口自体も多いです。つまり、単純に考えて、おじいさんおばあさんで町が混雑している状態なのです。先日自転車で駅前に行こうとしたら、駅前の道を60歳ぐらいの二人の男性が、話に夢中になりながら、右に左にふらふらと歩いていました。後ろから来た私には全く気づいていませんし、まわりを気にする様子もありません。こまったなあ、どうやって追い越そうかなあ…と思っているうちに、いつのまにか、一人の男性の足に自転車でぶつかってしまったみたいなのです。
あまり衝撃もなく、男性が思いがけず自転車の方に歩いてきた弾みなので、何が起きたか分からずぽかんとしていたら、男性が、「あいた!イタイイタイ!」と振り向いて、「なんだこのやろう」と私の自転車を蹴ったのです。
そんなつもりはなかったのですが、「自転車を蹴られた」ショックで、ついその場で号泣してしまいました。泣くなんて久しぶりでした。男性は、「なんだ、もんくがあるなら警察いくか」となおも叫んでいて、連れの男性も同様な感じでした。そもそも、自転車でぶつかってしまったのは申し訳なかったかと思うのですが、いくらお年寄りでも、男性が女性の自転車を足で蹴るようになってはおしまいじゃないかと思うのです。お年よりはかならずしも「弱者」や「被害者」ではないのだなあと痛感しました。
かと思えば、こんなこともありました。出張の朝、新幹線に乗ろうと中央線で東京駅に向かっている時、新宿駅で思いがけず座ることが出来ました。大荷物だったので、嬉々として座ったのですが、その直後に目の前にお年寄りが。ご夫婦だったのですが、奥様の方が、杖をついてふらふらしています。「The席をお譲りすべきお年寄り」の登場に、私は思わず席を立ったのですが、だんな様も奥様も、「まあ、本当に申し訳ない。よろしいんですか?」と本当に申し訳なさそうに何度も頭を下げられるのです。いやあ、あなたに席をゆずらなくっていったい誰に席を譲ると言うのですかっ!?という気持ちで、なんども「どうぞ、どうぞ」と言い続けて座っていただいたのですが、なおも、せっかくお座りになってたのにわるいですわあ、というご様子。そして、東京駅までご一緒したのですが、降りるときもご夫婦揃っての丁寧なご挨拶をいただき、降りる順番も先を譲ってくださったのでした。
なんというか…高齢者は、というか、歳を取れば取るほど「品」がものをいうと思いました。それは毎日毎日の積み重ねの長〜い継続の中で差が付いていくものなのだと思いました。以上。
2008/06/30
2008/06/24
久々に日記復活です。
みふぉです。ご無沙汰しております。かなり日記をサボってしまい、申し訳ありません。
日記をサボっている間、弊社のベストセラー「おひとりさまの老後」の著者、上野千鶴子先生のトークショー&サイン会が数え切れないくらいありました。(数えられるかも、でも省略…)
その中でも、6/16名古屋のつるまいプラザで行われた、講演会は観客数900名という大規模なものでした。こちらは、中日新聞さん主催で、同社に講演会の入場券の応募が殺到し、予定していた募集広告を途中で打ち切ったいきさつがあります。ハガキ、もしくはホームページでご応募いただき、抽選で聴講券が当たるのですが、中にはハガキを5枚も送ったのに、1枚も当たらない方もいらしたそうです。自分が思っているよりこの本は本気で社会現象になっているんだ…いまさらそんなことを実感しました。
講演会終了後、中日新聞さんに同行して、地元の書店さんにインタビューを行いました。どの方も、わが「おひとりさまの老後」のためにすばらしいコメントを用意してくださっていて、とても感激しました。
その中で、「10年残る本は少ない。ほとんど、ないと言ってもいいくらいだが、『おひとりさまの老後』はその中に入っていく本だと思う。なぜなら、誰だって歳を取るから」
10年後、自分はどこでどうしてるんだろう…インタビューをしながら、ふと、そんな思いに駆られてしまうのでした。
ちなみに、講演会、ならびにインタビュー記事の中日新聞への掲載は7/12〜7/13を予定しております。
日記をサボっている間、弊社のベストセラー「おひとりさまの老後」の著者、上野千鶴子先生のトークショー&サイン会が数え切れないくらいありました。(数えられるかも、でも省略…)
その中でも、6/16名古屋のつるまいプラザで行われた、講演会は観客数900名という大規模なものでした。こちらは、中日新聞さん主催で、同社に講演会の入場券の応募が殺到し、予定していた募集広告を途中で打ち切ったいきさつがあります。ハガキ、もしくはホームページでご応募いただき、抽選で聴講券が当たるのですが、中にはハガキを5枚も送ったのに、1枚も当たらない方もいらしたそうです。自分が思っているよりこの本は本気で社会現象になっているんだ…いまさらそんなことを実感しました。
講演会終了後、中日新聞さんに同行して、地元の書店さんにインタビューを行いました。どの方も、わが「おひとりさまの老後」のためにすばらしいコメントを用意してくださっていて、とても感激しました。
その中で、「10年残る本は少ない。ほとんど、ないと言ってもいいくらいだが、『おひとりさまの老後』はその中に入っていく本だと思う。なぜなら、誰だって歳を取るから」
10年後、自分はどこでどうしてるんだろう…インタビューをしながら、ふと、そんな思いに駆られてしまうのでした。
ちなみに、講演会、ならびにインタビュー記事の中日新聞への掲載は7/12〜7/13を予定しております。

